現在放送中のフジテレビ月9ドラマ「ミステリという勿れ」。
第10話のラスト、久能整とライカの別れのシーンで、整が少しだけ自分の過去を語る場面がありました。
久能整は自分の胸に残る火傷の跡をライカに見せて「この傷はライカさんの傷と同じ痛みです」と話します。
すると、ライカは「整君の痛みも代わってあげられたらよかったな」と返してきて。
胸が締め付けられるような名シーンでしたよね!
ただ、自分の過去に関してそれ以上の事は語られなかったため、「あの火傷の跡は何?」と思った視聴者も多かったよう。
恐らくドラマ「ミステリという勿れ」の中では描かれないのでしょうが、原作漫画にはあの火傷の跡について詳しく描写があるためそれについて紹介していきたいと思います。
【ミステリという勿れ】整の胸に火傷の跡!
ドラマでは第10話で初めて整の胸に火傷の跡がある事が分かりましたが、原作漫画ではもっと前から描かれていました。
それは久能整が、殺人犯の濡れ衣を着せられそうになったあの事件の時です。
警察に連行された久能整は、淡々と自分は犯人ではないことを話し冤罪をはらすんですが、その話し方がとにかくムカつく^^;笑
真犯人である刑事を挑発するような話し方なんですよね。
そして逆ギレした真犯人が久能整の胸ぐらを掴んだ時に、火傷の跡が見えるんです。
容疑が晴れてようやく帰路についた久能整。
この時青砥刑事は「あいつ、ずっと自分の父親への恨みを話しているようだった」と言います。
久能整の火傷の跡と父親には何か関係があるんでしょうか?
【ミステリという勿れ】整の火傷は父親の虐待が原因?
実は久能整が父親に虐待されていたという事実については、原作漫画でも明らかにされていません。
なのであくまで個人的な感想です。
警察での取り調べで淡々と語った久能整の言葉に、父親への恨みを感じた青砥。
また作中、久能整が「人は主観でしかものを見られない」と言っていたことからも、父親は虐待しているつもりはなくても久能整にとっては虐待だったと捉えることができる描写がありました。
これら2つの事から久能整のあの火傷の跡は、父親からの虐待が原因?と私は考えています。
仮に虐待はされていなかったとしても、父親に対して少なからず恨みを持っていたことは確かです。
虐待といえば殴ったり蹴ったりと身体への暴力ばかりに目が行ってしまいがちですが、久能整の場合は精神的に虐待されていた、もしくは久能整自身がそれを虐待だと感じていたという可能性もありそうです。
アイビーハウスでの事件の時、透明人間になったら何をしたい?と聞かれた久能整は温泉に入りたいと話しましたよね。
その場に居た人は「覗きをしたいから」と勘違いをして変な空気になりましたが、実際の理由は人前で裸を晒すのが嫌だから。
だから透明人間になれたら、温泉でもプールでも好きに入れるという理由でした。
もちろん身体の傷を見られたくないというのが一番の理由だと思いますが、この時の久能整は、人前で裸になることを相当嫌っていたんですよね。
何か精神的にも負担がありそうな描かれ方でした。
【ミステリという勿れ】整の過去とは?
ここからの話は原作漫画にのみ描かれている話で、ドラマにはありません。
ただ久能整の火傷の原因を知る上で重要な内容のため紹介していきます。
久能整は父親とあまりいい関係ではなかったようですが、そこには常軌を逸した父方の祖母の存在がありました。
虐待されていたのは整の母
作中で久能整は、父方の祖母が久能整の母親を虐待していたと語っています。
心理的にも物理的にも虐待を受けていた母親は、感情が平坦になり「可愛がってあげたいのにできなくてごめんね」と久能整に言ったんだとか。
そんな母に対して父親は仕事と称して家に寄り付かず、いても祖母の味方をするような人物で、言葉の通じない父にどんどん無関心になっていったんだそう。
父親から名前を呼ばれたのも数回ほどだったみたいですよ。
例えば母親を守ろうとした久能整に対し、祖母もしくは父親が何か暴力を振るい、その結果あの火傷の後がついてしまった可能性はありますよね。
まとめ
今日の「ミステリと言う勿れ」は切なかった。「整君の痛みも代わってあげられたらよかったな」おぞましい虐待を受ける少女の中から痛みを代わる為だけに生まれた人格ライカの言葉、無償の愛に満ちた言葉はいつも悲しい。
— おケイ (@ks25776805) March 14, 2022
今回は「ミステリという勿れ」について主人公•久能整はなぜ胸に火傷の跡があるのか、紹介してきました。
原作漫画で描かれる久能整の過去から、父親もしくは祖母からの虐待によってできたのでは?と考えています。
こうやってみると、ドラマで描かれたエピソードってごくごくわずかなんですよね。
ドラマは3月28日に最終回を迎えますが、続編を期待したいですね。