現在放送中のNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」。
初代ヒロインは上白石萌音さん演じる橘安子は、和菓子屋の娘として日本でラジオ放送が始まった日に生まれました。
安子の初恋の相手で、後々結婚をする雉真稔(きじまみのる)は雉真繊維という岡山を代表する会社の跡取りです。
そんな雉真稔を演じているのはSixTONESの松村北斗さん。
そのかっこよさがずっと話題ですがもう一つ、雉真繊維は実在する会社があるのかも視聴者は気になっているようです。
実際、岡山は繊維の町として有名ですもんね。
モデルになる会社があってもおかしくないと思うので、調査してみます。
【カムカムエヴリバディ】きじまは岡山に実在する会社?
公式には雉真繊維のモデルとなった会社はここ!と発表されているわけではありません。
あくまで個人的な考察になります。
まず雉真繊維のモデルを考察するうえで、これまでにわかっているヒントをまとめてみます。
- 稔の父雉真千吉が一代で築き上げた
- 最初は足袋を作っていた
- 学生服→軍服と時代に合わせて作るものを変え、会社を大きくしてきた
- 家族は千吉とその妻、美都里(YOU)、それに稔と勇の4人
- 場所は岡山市
ちなみに、岡山は学生服の生産が日本の7割を占めるといわれているんですよ!
これはドラマを作るにあたって、製作陣が岡山の会社を取材していたとしてもおかしくないですよね。
モデルの会社が見つかりそうな予感です。
岡山と学生服
学生服は、9割が国内生産で、そのうち7割が岡山県倉敷市で生産されている。
— おもしろ雑学 (@zatugaku01) March 14, 2022
岡山には有名な学生服のメーカーがいくつかあり、全国の学生服のおよそ7割は岡山で作られているんだとか。
メーカーのほとんどが瀬戸内海に面した地域で設立されているのですが、これには理由があります。
江戸時代以降続けられた干拓により、岡山の南半分くらいは干拓地域になります。
そのため土壌には多く塩分が含まれていて、一般的な農作物を作るのには適していません。
そこで塩に強い綿花が栽培されるようになり、足袋の産地となっていきました。
日本の制服は明治時代の1879年から採用され、どんどん広がっていきます。
国の支援を受けた工場がつくられるようになり、岡山でも学生服の製造が始まったそうです。
諸説ありますが、1918年に児島の角南周吉さんが学生服づくりを始めたといわれています。
この児島という地域も昔は島だったそうで、干拓により整地されました。
第一次大戦以降、足袋の需要が激減したため学生服の製造を始め、太平洋戦争中は一時需要が減るものの、終戦後は生産を拡大していきます。
雉真繊維【きじませんい】のモデル候補まとめ
先に書いたヒントにプラスして、創立が稔が生まれたころだとすると、1925年ころになります。
また劇中、稔は海外と取引するために英語を学んでいます。後々海外に進出した繊維会社はあるのでしょうか?
調査してみた結果3つほどモデル候補の会社を見つけました。
- トンボ
- カンコー
- 日本被服
どんな会社なのか、一社ずつ見ていきます。
雉真繊維【きじませんい】のモデル候補①トンボ
雉真繊維のモデルはいくつかあって、その複合的な企業なんだろうね。その一つと考えられるのは、トンボ学生服で知られる株式会社トンボ。明治から足袋製造をはじめ、大正13年に帝国足袋株式会社を設立、昭和5年から学生服の生産を開始している。#カムカム #カムカムエヴリバティ
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) November 4, 2021
学生服でおなじみのトンボは、1876年に三宅熊五郎さんが足袋の製造で創業しました。
学生服を製造し始めたのは1930年から。
創業年からみると、1878年に千吉が生まれていたかどうかも微妙な年代なので、ここは違いますね。
1908年に創業者が亡くなり、次男の三宅保正さんが初代社長となります。
最初は手作業で足袋を作る家内工業だったようですが、ミシンが使われるようになり熟練工を多く育て、品質の優れたものを作るようになりました。
劇中、雉真繊維の学生服もその品質の良さを買われ、太平洋戦争時は軍服作りを国から任されていたと描写があります。
品質の良さという部分はモデルとして、トンボが近いのかもしれません。
雉真繊維【きじませんい】のモデル候補②カンコー
朝ドラの雉真繊維って、カンコー学生服の会社がモデルかな?私、中学はカンコーだったわ、懐かしいわ。
— くれ (@clkaanmom) January 6, 2022
カンコー学生服は現在、岡山市に本社がありますが、もともとは現在の倉敷市で創業したそうです。
創業は1854年なので、カンコーも雉真繊維のモデルとしては歴史が古いです。創業者は尾崎邦蔵さんです。
カンコーはもともとは錦糸の卸業として始まっています。1923年から学生服や作業服の生産をスタートしています。
創業年や場所、始まりの事業も錦糸と異なる点が多いので、雉真繊維のモデルではなさそうですね。
雉真繊維【きじませんい】のモデル候補③日本被服株式会社
1863年に足袋生地の染色として倉敷で創業され、1898年からは足袋の製造を始めます。
学生服の製造は1922年から始め、1930年に学生服専門製造工場が設立されました。
そして1938年に軍服の指定工場になり、1948年に4代目が工場の近代化を進めています。
足袋の製造から始まり、学生服→軍服と作るものが変わっているところなどかなりモデルに近いかも?
ちなみに日本で最初の丸洗い学生服を製造したのは、日本被服だそうですよ。
【カムカムエヴリバディ】雉真繊維のモデルツイッターの予想は?
ツイッターでも雉真繊維のモデルについては話題になっていました。
雉真繊維のモデルってやっぱりカンコー?菅公学生服に野球部あった?#朝ドラ #カムカム
— Takahiro Namba (@banatyuu_02) March 16, 2022
雉真繊維ってカンコー学生服がモデルとか書いてた人居たような #カムカムエヴリバディ
— hipponmaster/いだてんロスタイム中 (@hipponmaster) January 5, 2022
https://twitter.com/dai29mame/status/1462053234894200840
カンコーだと考察している人が多いですね。
まとめ
#雉真繊維 のモデルって、たぶんひとつで
なく複数の企業だろうなぁ。#源氏物語 の #光源氏 みたく。学生服は #カンコー で野球部はかつて都市
対抗に出ててプロ選手も輩出した #クラレ
かなと。足袋から始まった企業はどこなの
かな?#カムカム#カムカムエヴリバディ #朝ドラ #連続テレビ小説— a'pa2 (@hjmngs) January 12, 2022
今回は現在放送中のNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」について、初代ヒロイン安子の初恋の相手雉真稔の実家が経営する雉真繊維について、岡山にモデルになる会社があるのか調査してきました。
劇中のヒントを元に探してみると、トンボ・カンコー・日本被服という3つの会社が見つかりました。
ただ全く同じという会社はなかったので、色々な会社を取材し、雉真繊維という会社が作られたのかもしれませんね。